店舗デザインにはどのくらいの期間が必要なのでしょうか?店舗を作るには図面を描いてもらったり、工事をしたり、色々な工程があります。どのようなスケジュールで店舗デザインが行われるのか気になりますよね!詳しく解説していきます!
事前にどんな準備をすればいいの?
店舗デザインを依頼する際にはどんな準備がいるのでしょうか?
まずはデザイナーにある程度具体的な提案ができるようにしましょう。しかし、アタマの中に作りたい店舗デザインのイメージがあったとしても、素人が言葉で伝えたり、絵に書いて表現するのは難しいと思います。そこでおすすめしたいのが、自分が作りたい店舗に似ている内装の写真を用意することです。デザイナーも店舗のイメージを理解でき、打ち合わせもスムーズに進めることができます。
また、店舗をオープンする予定の物件がスケルトン(壁・床以外何もない)なのか、居抜き(前の店舗の内装が残っている)なのか把握しておきましょう。スケルトンか居抜きによって店舗デザインにかかる全体のスケジュールが大きく左右されます。また、賃料の発生日によって空家賃が発生し、費用が掛かってしまうことがあります。
店舗デザインのスケジュール
店舗デザインは大体の場合は次のようなスケジュールで行われます。
基本設計
基本設計では、パース・平面図・天井伏図・立面図が作成され、これをもとに打ち合わせ、概算見積もり、設備機器の計画、設計を行います。この期間に法的な問題を処理するため、役所に相談に行くことをお勧め致します。設計が始まってから相談すると、手戻りが発生する場合があります。
少なくともここで1ヶ月は程かかります。この段階で問題点の洗い出しや課題の検討を十分にしておくといいでしょう。
実施設計
基本設計で、検討されたものをまとめて実際お店を造るための施工計画や施工金額を見積もるために、店舗デザインの設計図が作成されます。詳細図などの細かい図面や、仕上げ材料の選定が行われます。
見積
設計図に基づいて施工業者に工事見積もり書を作成してもらいます。
見積の方法には、入札と特命の二種類があります。入札とは、設計事務所が作成した設計図に基づき、数社の施工業者に見積や施工方法のを提案してもらい、施工業者を選定する方法です。特命とは、特定の施工業者に施工を任せる方法です。
前者のメリットは、数社が施工受注のために競争するために、特命に比べて安価な金額で工事を発注することができることです。デメリットは、見積を作成するための図面作成の費用が別に必要であり、また施工業者が未決定のままスケジュールが進むため、施工期間に無理が生じることがあります。
後者のメリットは、施工業者が最初から決定していることから事前に問題点を解決しやすく、施工時のトラブルを未然に防ぐことか出来る点です。デメリットは、競争されないので施工金額が高くつくことです。
実施設計と見積もり作成・検討におよそ1ヶ月以上は必要です。
工事施工
いよいよお店の工事が始まります。飲食店で一般的な坪数とされる20坪のスケルトンの物件では、工事期間は1カ月ほどかかります。また、内装のデザインにこだわって家具などを特注した場合は、特注品の制作日数もあるため、工事がさらに延びてしまいます。こだわった内装に仕上げたいのであれば、長期間の工事を想定しておくことをおすすめします。
引き渡し
工事が終了し店舗がオープンできる状態になったら、水道・ガス・電気といった設備面の使い勝手など、お店の営業に必要なもの全てに問題がないことを確認し、施主がサインをして、引渡しとなります。
開店準備・オープン
引き渡し後、商品搬入や商品陳列、接客の訓練、またレストランであれば厨房試し炊き等の開店準備期間には、十分時間をとることが必要です。業種や規模により違いがありますが、物販で4~5日、飲食で1週間くらいが一般的です。
まとめ
いかがでしたか?
店舗デザインには想像以上に色々な工程がかかり、問題なども出てくるでしょう。しかし、これらの手間を乗り越えて自分の店舗が出来ると本当に嬉しいものです。スケジュールを綿密に練って店舗デザインを進めていきたいですね!
この記事が少しでも参考になれば幸いです。